トピック
    トリガー決済
    bybit2024-10-12 22:47:48

    トリガー決済機能を利用すると、証拠金要件にかかわらず、決済注文を確実に執行できます。リデュースオンリーと類似している機能ですが、唯一の相違点として、トリガー決済注文は条件付き注文の追加オプションになっています。特定のトリガー条件が満たされた時点、つまり価格レベルがトリガー価格に達した時点で、ポジションが自動決済されます。

     

     

     

    トリガー決済のしくみ

    条件付き注文でトリガー決済オプションを選択した場合、システムは決済目的の注文として処理します。そのため、トリガー決済の執行時に、証拠金は一切不要です。また、保有ポジションだけが決済されるので、反対方向に意図しないポジションが建てられる事態を防げます。




    トリガー決済オプションを設定した条件付き注文がトリガーされた場合:

    1. トリガーされた条件付き注文により、現有ポジションの契約数量が減少するかどうかを判定します。トリガー決済注文の数量が現有ポジションの数量を上回る場合、トリガー決済注文の数量は自動的に調整されます。また、決済するポジションがなければ、トリガー決済注文は取り消されます。この事前対応的な手法により、意図せぬポジションが反対方向に建てられるおそれが無くなります。

     

    1. 条件付き成行注文の場合、たとえ証拠金が不足していても、トリガー条件を満たせば、ベストエフォートで成行注文が執行されます。

     

    1. 条件付き指値注文の場合、トリガー条件を満たすと、リデュースオンリーオプション付きの指値注文が注文板に掲載され、注文価格に達すれば執行されます。注意点として、指値注文の執行は保証されていません。注文価格が市場価格より不利な水準の場合、テイカー注文として即座に執行される可能性があります。指値注文のしくみについては、こちらをご覧ください。

     

     

     

    注:無期限/先物契約で利用できるBybitの利食い/損切り(TP/SL)機能には、トリガー決済機能が付帯しています。TP/SL注文を簡単に設定できるので、ポジションのリスク水準を効果的に管理できます。詳細については、「利食い・損切り」を徹底解説(無期限契約・先物契約)をご覧ください。

     

     

     

    田中さんはBTCUSDTのロングポジションを1 BTC保有しており、現在のBTC価格は25,000 USDTです。利食い注文として、30,000 USDTで条件付きの成行売り注文Aを設定します。一方で、損切り注文として、20,000 USDTで条件付きの成行売り注文Bを設定します。両注文の数量は1 BTCで、トリガー価格として最終取引価格(LTP)を参照します。下表は、条件付き成行売り注文にトリガー決済を設定するシナリオと、設定しないシナリオを示しています。

     

    トリガー決済を設定しない

    トリガー決済を設定する

    • LTPが30,000 USDTまで上昇した場合、注文Aがトリガーされ、ポジションが決済されます。

    • その後にLTPが20,000 USDTまで下落した場合、注文Bがトリガーされ、執行されます。ただし、この場合には、意図せぬ結果が起こり得ます。損切り目的で出した注文でしたが、注文が執行されると、田中さんが当初意図していなかったショートポジションが建てられてしまいます。
    • LTPが30,000 USDTまで上昇した場合、注文Aがトリガーされ、ポジションが決済されます。

    • その後にLTPが20,000 USDTまで下落した場合、注文Bがトリガーされますが、すぐに取り消されます。この処理が行われるのは、システムが注文Bを決済注文として認識しているからです。決済する既存のポジションがない場合、システムは注文を自動的に取り消し、反対方向に意図せぬポジションが建てられる事態を防ぎます。
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