指値注文に追加できるオプションとして利用可能なReduce-Onlyは、既存のポジションの契約サイズと一致するように指値注文の契約数量を減少または調整することで、ポジションサイズを確実に減少させたいときに有用です。これにより、ポジションが意図せずして増加することはありません。
主な目的
Reduce-Onlyは、保有ポジションが既に決済・損切・強制決済された場合に、利食い設定した指値注文が反対売買方向の新たなポジションとして執行されないように使用します。
例えば:
トレーダーAは現在、買いポジション、1,000 BTCUSD契約をUSD 5,000で保持しており、損切をUSD 4,800で設定しています。さらに、指値価格をUSD 5200に設定して、部分的利食注文を設定したいと考えています。以下は、[Reduce-Only]オプションを選択した場合と選択しなかった場合の利食設定例です。
●Reduce-only オプションを選択しなかった場合
最終取引価格が先に設定した損切価格に達し、ポジションが解消された後に、5,200ドルまで上昇し始めた場合、以前設定した利食い指値注文も約定します。(十分な証拠金があると仮定した場合)この場合、意図に反して5200ドルで売りの新規ポジションが建てられます。
●Reduce-onlyオプションを選択した場合
最終取引価格が先に損切価格に達すると、Reduce-Onlyを選択した5200ドルの利食い指値注文が自動的にキャンセルされます。利食注文が執行しないことで、意図に反して新規ポジションが建てられることを回避できます。
以下にご注意ください
1)ポジションを保有していない場合には、他にアクティブな注文があるかどうかにかかわらず、システムは自動的にReduce-Only指値注文の発注を拒否します。
2)ポジション欄から利用可能な「指値/成行価格でポジション決済」機能には、デフォルトにてReduce-Only機能および執行優先機能が組み込まれています。証拠金が不十分な場合、ポジション決済と同じ売買方向に設定された、市場価格から最も遠い指値価格のアクティブ注文が最初にキャンセルされます。
3)買い/売りポジションを保有しており、他にアクティブ注文がないと仮定した場合、保有ポジションの契約サイズと同数かそれ以下のReduce-only注文しか設定できません。保有ポジションの契約サイズを超えるReduce-Only注文を設定しても、超過分はキャンセルされます。
4)保有ポジションに加えてアクティブな注文を発注している場合;
Reduce-Only オプションを使用した注文が 存在しない場合 |
Reduce-Onlyオプションを使用した注文が 既に存在する場合 |
新規発注するReduced-Only指値注文とこの注文よりも市場価格に近いすべてのアクティブ注文の合計契約サイズが、保有ポジションのサイズよりも大きくなることはありません。 この新規注文の契約数が自動的に減少またはその全数がキャンセルされます。 | 新規発注するReduced-Only指値注文とこの注文よりも市場価格により近い指値価格のアクティブ注文の合計契約サイズが、保有ポジションのサイズよりも大きくなることはありません。市場価格から最も遠い価格のReduce-only指値注文が自動的に減少またはその全数がキャンセルされます。 |