統合取引アカウントでは、サポートされている担保資産はすべて米ドル建てで評価されます。このUSD価値は証拠金残高として機能し、取引に使用できます。各仮想通貨資産の流動性条件が異なるため、これらの資産は「担保価値比率」を使用して割引率で評価される場合があります。この比率は、資産が担保として認識される割合を決定します。
担保価値比率が証拠金残高に与える影響
クロスマージンモードでは、証拠金残高は次のように計算されます。
証拠金残高 = ウォレット残高 + 純資産および将来の未実現損益(UPL)
アカウントにポジションや注文がない場合、証拠金残高は次のように計算されます。
合計ウォレット残高(USD単位) = 合計(資産1 × USDインデックス価格 × 担保価額比率 + 資産2 × USDインデックス価格 × 担保価額比率 + ... + 資産N × USDインデックス価格 × 担保価額比率)
一方、
USDインデックス価格 = USDT無期限インデックス価格 × USDT換算率
USDT換算率 = BTCUSDインデックス価格 / BTCUSDTインデックス価格
注:
— 特定の資産にUSDT無期限インデックス価格がない場合、Bybit現物市場での最終取引価格が使用されます。たとえば、ETHのUSDインデックス価格は、ETHUSDTインデックス価格 × USDT換算率となります。
— 担保価値比率は、プラス残高の資産にのみ適用されます。残高がマイナスの資産については、担保価値比率が100%に設定されています。
— トレーダーは、担保となる資産をカスタマイズできます。詳細については、こちらをご参照ください。
計算例
現在、トレーダーAが統合取引アカウントに1,000 USDT、1,000 USDC、0.1 BTCを保有していると仮定します。
資産 |
USDインデックス価格 |
担保価値比率 |
USD相当 |
USDT |
0.9952 USD |
100% |
1,000 x 0.9952 x 100% = 995.20 USD |
USDC |
1 USD |
100% |
1,000 x 1 x 100% = 1,000 USD |
BTC |
16,639.81 USD |
95% |
0.1 x 16,639.81 x 95% ≈ 1,580.7819 USD |
証拠金残高合計 = 995.20 + 1,000 + 1,580.78 ≈ 3,575.98 USD
したがって、このアカウントで証拠金として使用できる合計額は、約3,575.98 USDです。