トピック
    無期限取引保護の紹介
    bybit2024-10-22 11:28:10

    Bybitの無期限取引保護は、無期限契約取引向けの戦略的なリスク管理ツールです。ロングポジションとショートポジションの両方に対応しています。インテリジェントなレコメンデーションに基づいて、自動的にオプションを獲得して取引できるようになっており、無期限契約ポジションに伴う潜在的なリスクから保護する有益なレイヤーをトレーダーに提供します。




    主な特長

    • インテリジェントなメカニズム:高度なアルゴリズムを活用し、レバレッジ、必要証拠金、現在の市場資産価格などのファクターを評価して、インテリジェントなレコメンデーションを提示します。

     

    • 契約の保護:無期限取引保護は現在、保護範囲を拡大し、BTCUSDT、ETHUSDT、BTC-PERP、ETH-PERPの無期限契約など、最も人気の高い暗号資産契約も対象としています。

     

    • コスト効率:トレーダーは、潜在的な損失と比べて比較的低いコストでポジションの保護を受けられます。

     

    • 統合取引アカウントのお客様限定:現在、クロスマージンモードを利用している統合取引アカウントのお客様のみが無期限取引保護を利用可能です。





     

     

     

     

    無期限取引保護の理想的な利用例:

    • 経験が浅い無期限契約トレーダー:無期限取引保護を利用してリスクをヘッジし、取引で自信をつけることができます。

     

    • 低レバレッジで取引する長期保有者:低レバレッジで取引している場合、無期限取引保護で長期のポジションを保護します。

     

    • 大口ポジション保有者:無期限取引保護で規模の大きい契約ポジションのリスクを管理します。

     

    • 市場のボラティリティを予想する:明確な方向性のない市場変動が予想される際に、無期限取引保護を使用してリスクヘッジできます。





     

     

     

     

    無期限取引保護のしくみ

    簡単に言えば、プレミアムを支払い、Bybitのインテリジェントなシステムで推奨されるUSDCオプションを得ることで、保護戦略を確立するしくみです。

     

    ロングポジションの場合、プットオプションを購入することで無期限取引保護を実現します。ショートポジションの場合、コールオプションを事前に決められた価格と日付で、無期限のポジションと同じ数量で購入します。

     

    補償時(満期日)に、トリガー条件が満たされている場合、オプションを行使して、補償(利益)を受ける機会を得られます。

     

    無期限契約のポジション

    無期限取引保護で取得するオプション

    トリガー条件

    ロング

    プットオプションの買い

    補償時に
    決済価格が行使価格を下回る

    ショート

    コールオプションの買い

    補償時に
    決済価格が行使価格を上回る



    以下は、各ポジションの補償時に考えられる2つのシナリオです。

     

    1. トリガー条件が満たされていない場合:オプションは行使されず、補償を受けることになりません。つまり、市場は現在、無期限契約のポジションに有利な方向に動いているということです。無期限契約のポジションで決済時に利益が出ているとすれば、最大損失(手数料は考慮しない)は、無期限取引保護(オプションプレミアム)を取得する費用となります。

     

    2. トリガー条件が満たされている場合:オプションが行使され、統合取引アカウントで自動的に補償を受けます。これにより、市場が不利な方向に動く場合、無期限契約のポジションから発生する全体的な損失を減らすことができます。



    注:

    — 市場の状況は急速に変化する可能性があります。コストは提示される推定値とやや異なる場合があります。

     

    — 無期限取引保護は、無期限契約ポジションの強制決済が行われないようにするのではなく、トリガー条件が満たされた場合に、お客様が補償を受け、ポートフォリオの全体的な損失を軽減できるようにします。無期限契約ポジションの強制決済プロセスは、標準的な手続きに従います。

     

    — 無期限契約のポジションが補償時より前に決済または強制決済されている場合、無期限取引保護の一部として購入したオプションは、自動的に約定または決済されません。そのため、損失が出ている状態でポジションを決済する場合でも、補償時にトリガー条件が満たされていなければ、無期限取引保護による補償を受けられないというリスクがあります。

     

    — ポジションの無期限取引保護を購入した後にポジションサイズを増減した場合でも、無期限取引保護の補償範囲は、最初に購入した補償範囲に基づきます。ポジションの補償範囲を直接増減することはできませんが、オプション取引のページからオプションのポジションを手動で管理できます。

     

    — オプションのしくみについて、詳細はBybitオプションの紹介をご覧ください。




     

     

     

     

     

    補償の計算

     

    補償は、補償時の決済価格と行使価格の差額によって決定されます。決済価格は、原資産の補償を受ける時点の30分前の平均インデックス価格を使用して計算されます。



    以下は補償の計算式です。

     

    無期限取引保護(ロング)の場合:

     

    利益/損失 = Max{0,(プットオプションの行使価格 - 原資産の決済価格)} × 購入したプットオプションのポジションサイズ - プットオプションのプレミアム

    • 補償額 = Max{0,(プットオプションの行使価格 - 原資産の決済価格)} × 購入したプットオプションのポジションサイズ 
    • オプションプレミアム = コスト(無期限取引保護) = 購入したプットオプションの市場価格 × 購入したプットオプションのポジションサイズ 



     

    無期限取引保護(ショート)の場合:

     

    利益/損失 = Max{0,(原資産の決済価格 - コールオプションの行使価格)} × 購入したコールオプションのポジションサイズ - コールオプションのプレミアム

    • 補償額 = Max{0,(原資産の決済価格 - コールオプションの行使価格)} × 購入したコールオプションのポジションサイズ
    • オプションプレミアム = コスト(無期限取引保護) = 購入したコールオプションの市場価格 × 購入したコールオプションのポジションサイズ 




    例1

    田中さんは以下のとおり、無期限契約のポジションを保有しているとします。

     

    契約タイプ:BTCUSDC無期限契約

    方向:ロング

    レバレッジ:50倍

    ポジションサイズ:1 BTC

    平均参入価格:2.95万USDC

    現在の市場価格:3.1万USDC

     

    田中さんは、補償期間が2023年9月2日1時(日本時間)から24時間となっているプットオプションを購入し、ロングの無期限取引保護を取得しました。購入した注文の具体的なパラメータは以下のとおりです。

     

    トリガー条件:BTC価格が3万USDCを下回る場合、補償がトリガーされます。

    コスト(無期限取引保護):60 USDC

     

    :USDT、USDC、USDの固定換算率は1:1:1であると仮定します。



    2023年9月3日1時(日本時間)に、以下のシナリオが発生する可能性があります(取引手数料や資金調達料は考慮しません)。

     

    BTCUSDC決済価格(USDC)

    無期限取引保護がない場合の全体的な損益

    (USDC)

    無期限取引保護のコスト


    (USDC)

    無期限取引保護の補償


    (USDC)

    無期限取引保護
    購入後の
    全体的な損益

    (USDC)

    32,000

    2,500

    60

    0

    2,440

    29,000

    -500

    60

    1,000

    440

    28,750

    -750

    60

    1,250

    440




    例2

    佐藤さんは、参入価格2.95万USDTのロングのBTCUSDT無期限契約を保有しているとします。現在の統合取引アカウントのMMRは70%であると仮定します。

     

    市場低迷への対策として、佐藤さんはロングの無期限取引保護を取得し、行使価格3万USDTのプットオプションを購入しました。

     

    市場の低迷

    BTCの市場価格が下落し、MMRが100%に達したことから、佐藤さんの無期限契約は強制決済されました。それでも、無期限取引保護で取得したプットオプションは、まだ期限が切れていないため、有効です。

     

    オプションの進行

    満期日が近づき、BTCの最終決済価格は3.05万USDTに決定しました。

     

    取引実績

    • 佐藤さんの無期限契約のポジションは、実際に強制決済され、損失が生じています。
    • 決済価格(3.05万USDT)が行使価格(3万USDT)を上回るため、アクティブなオプションで補償を受けられません。



    つまり、この場合、佐藤さんは無期限契約のポジションで損失を出しています。補償時に決済価格が高くなるため、オプション契約による補償を受けることになりません。損失の合計には、無期限契約のポジションによる損失と支払ったプレミアムが含まれます。




    例3

    例2のシナリオを使用して、現在佐藤さんは強制決済されていないと仮定します。さらに、利食注文がトリガーされ、ポジションは利益が出ている状態で決済されているとします。無期限取引保護で購入したオプションは、まだ補償を受けるタイミングに達していないため、有効です。

     

    佐藤さんがポジションを決済した直後、市場は急速に冷え込み、BTCの最終決済価格は、補償時に2.9万USDTになることが決定しました。

     

    取引実績

    • 佐藤さんの無期限契約のポジションは、利益がある状態で決済されました。
    • アクティブなオプションで、決済価格(2.9万USDT)が行使価格(3万USDT)を下回るため、補償を受けます。

     

    したがって、この場合、佐藤さんの総利益には、無期限契約ポジションによる利益と、無期限取引保護で受けた補償から、支払ったプレミアムを差し引いた額が含まれます。





     

     

     

     

    損切り、コール/プットオプション、強制決済なしの無期限契約の違い

     

    損切り:損切りがトリガーされると、ポジションは自動的に決済されます。対照的に、無期限取引保護は、原資産の市場価格が予想に反して変動し、トリガー条件が満たされた場合、一定の取引損失を補償します。

     

    コール/プットオプション:無期限取引保護は、コールオプションまたはプットオプションをインテリジェントに推奨する保護戦略です。オプションチェーンからオプションを手動で選択する必要はありません。また、オプション取引のページから、コールオプションまたはプットオプションを個別に選択し、リスクを管理することもできます。

     

    強制決済を伴わない無期限契約の仕組み商品:無期限取引保護は、無期限契約ポジションの強制決済が行われないようにするものではありません。強制決済プロセスは標準的な手続きに従います。ただし、補償時に決済価格がトリガー条件を満たす場合、お客様が補償を受け、ポートフォリオの全体的な損失を軽減できるようにします。

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