資金調達は、Bybitの「最終取引価格」が常に世界のスポット価格に近似されるようにするための主要なメカニズムです。 これは、現物マージン取引においてポジションを保持する際の利子費用に似ています。
Bybitでは、
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資金調達料は、毎資金調達間隔の終わりに買い手と売り手の間で直接交換されます。例として8時間の資金調達間隔を使用すると、資金調達料交換は、12AM UTC, 8AM UTC, and 4PM UTCに行われます。
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資金調達率がプラスの場合、ロングポジションの保有者がショートポジションの保有者に支払います。同様に、資金調達率がマイナスの場合、ショートポジションの保有者はロングポジションの保有者に支払います。
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トレーダーは、資金調達間隔の終了時にポジションを保持している場合にのみ、資金調達料の支払いまたは受け取りを行います。
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資金調達料交換の前にポジションが完全に解消された場合、トレーダーは資金調達料を支払ったり受け取ったりしません。
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支払われた資金調達手数料は、トレーダーの利用可能残高から差し引かれます。 トレーダーが十分な利用可能残高を持っていない場合、資金調達料はポジション証拠金から差し引かれ、ポジションの強制決済価格はマーク価格に近づき、強制決済のリスクが高まります。
- ポジション証拠金が資金調達手数料を賄うのに不十分な場合、ポジション証拠金がマイナスになる可能性があります。 これは、ポジションを維持するのに十分な未実現利益があり、強制決済されていない場合に発生します。 ただし、強制決済リスクを軽減するために、利用可能残高を増やすことをお勧めします。
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すべての取引シンボルにおいて独自の資金調達間隔および資金調達率制限があります。市場のボラティリティが大きくなると、Bybitでは、無期限契約の価格が妥当な範囲に戻るよう促すために、資金調達率の上限と下限を一時的に調整する場合があります。現在の資金調達間隔または資金調達率を確認するには、こちらにアクセスしてください。
免責事項
プラットフォーム上の買い手と売り手の間のすべての資金調達料の交換が完了するまでに数秒かかる場合があります。 したがって、以下にご注意ください。
資金調達料の決済は複雑であるため、システムはプラットフォーム上の買い手と売り手間でのすべての資金調達手数料の交換を完了するまでに数秒かかる場合があります。したがって、資金調達時刻の前後5秒以内にポジションを建てたり、決済しても、そのポジションが規定の資金調達時刻に資金調達料の受取/支払の対象に含まれる/除外されることを保証するものではないことに注意してください。取引相手方も資金調達料を受け取ったり支払ったりするため、このような事象に対してBybitでは、いかなる払い戻しも提供するものではありません。
この前後5秒以内の取引の資金調達料交換が行われた、あるいは行われなかった場合も、 Bybitは、いかなる調整や払い戻しは行いませんのでご注意ください。
上記のスクリーンショットの例を御覧ください。約8時間後に、ロングポジションの保有者はショートポジションの保有者に0.01%の資金調達率を支払う必要があります。
資金調達料は次のように計算されます。
資金調達料=ポジション価額x資金調達率
ポジション価額=契約数量/マーク価格
例
トレーダーAは10,000 BTCUSD契約のロングポジションを保持しており、マーク価格は資金調達交換時刻で8,000 USDであり、現在の資金調達率は0.01%です。
最初に、ポジション価額を計算しましょう:
ポジション価額= 10,000 / 8,000 = 1.25 BTC
ポジション価額を使用して、資金調達料を計算しましょう:
資金調達料= 1.25 BTC x 0.01%= 0.000125BTC
資金調達率はプラス(0.01%)であるため、ロングポジションの保有者はショートポジションの保有者に支払う必要があります。 したがって、トレーダーAは0.000125 BTCの資金調達料を支払う必要があり、同じ数量の契約を持つショートポジション保有者は0.000125 BTCを受け取ります。
上記のスクリーンショットの例をご覧ください。ロングポジションの保有者は、ショートポジションの保有者に約10分後 0.01%の資金調達料を支払う必要があります。
資金調達料は次のように計算されます。
資金調達料=ポジション価額x資金調達率
ポジション価額=契約数量xマーク価格
例
トレーダーAは10BTC契約のロングポジションを保有しており、マーク価格は資金調達料交換時刻で8,000 USDTであり、現在の資金調達率は0.0408%です。
最初に、ポジション値を計算しましょう:
ポジション価額= 10 x 8000 = 80,000 USDT
ポジション価額を使用して、資金を計算しましょう:
資金調達手数料= 80,000 x 0.0408%= 32.64 USDT
資金調達率はプラス(0.0408%)なので、ロングポジションの保有者はショートポジションの保有者に支払う必要があります。したがって、トレーダーAは32.64 USDTの資金調達料を支払う必要があり、同じ数量の契約を持つショートポジション保有者は32.64 USDTを受け取ります。
上記スクリーンショットの0.01%の資金調達率を例にとると、資金調達交換時刻にまだロングポジションを保有しているトレーダーは、ショートポジションを保有しているトレーダーに0.01%の資金調達料を支払う必要があります。
資金調達料は次のように計算されます:
資金調達料 = ポジション価額 × 資金調達率
ポジション価額 = 契約数量 × マーク価格
例
トレーダーAは10BTC契約のロングポジションを保有しており、マーク価格は資金調達交換時刻で50,000ドル、現在の資金調達率は0.01%です。
最初に、ポジション価額を計算しましょう:
ポジション価額 = 10 × 50,000 = 500,000 USDC
ポジション価額を使用して、資金調達料を計算しましょう:
資金調達料 = 500,000 x 0.01% = 50 USDC
資金調達率はプラス(0.01%)であるため、ロングポジションの保有者はショートポジションの保有者に支払う必要があります。したがって、トレーダーAは50 USDCの資金調達料を支払う必要があり、同じ数量の契約を持つショートポジション保有者は50 USDCを受け取ります。
資金調達料の記録は、統合取引アカウントの取引履歴および資産履歴、インバースデリバティブ取引履歴(統合取引アカウントインバース契約取引の場合)またはデリバティブ取引履歴(統合取引アカウントユーザーではない場合)から確認できます。
取引履歴では、資金調達率と支払ったあるいは、受け取った資金調達料を確認できます。手数料がプラスの場合は資金調達料を支払ったことを意味し、手数料がマイナスの場合は資金調達料を受け取っていることを意味することに注意してください。
資産履歴には、デリバティブまたは統合取引アカウントの資産変動の詳細が表示されます。
デリバティブ取引履歴で、取引タイプで「資金調達」を選択すると、支払または受け取った資金調達料が表示されます。
統合取引アカウント取引履歴では、取引タイプ「決済」にて資金調達時刻が表示されます。それぞれの取引をタップすると、受け取ったまたは支払われた資金調達料が表示されます。