暗号資産ローンは、短期間の投資をしたい方向けの、資金提供サービスです。これを利用することで、トレーダーは暗号資産を売却する代わりに、借入をして短期的な投資をすることができます。暗号資産を担保とし、利息を支払うことで、BTC、ETH、XRPなどの他の通貨や、USDT、USDCなどのステーブルコインの借入れができます。
特に保有する暗号資産の価格上昇が見込まれ、資産を長期間保有したい場合などは、暗号資産を売却するよりも、暗号資産ローンを利用したいと考えるでしょう。
メリット:
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担保資産や借入可能資産が豊富
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魅力的な借入金利
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借入れた暗号資産は期日前であればいつでも返却可能
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借入金は、現物取引、デリバティブ取引、ステーキング商品など、Bybit上のあらゆる取引やサービスで利用可能
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借入金の出金も可能
デメリット:
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強制決済のリスク:LTVが強制決済担保率より高くなった場合、Bybitが担保資産を強制決済し、借入額および利息の全額返済をしていただきます。
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遅延利息: 滞納期間中は、1時間あたりの利息が3倍になります。
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返済の遅延:猶予期間 に返済を行わなかった場合は返済の延滞とみなされ、担保資産は強制決済され、2%の決済手数料が発生します。
注意:
— 金利、担保資産、借入可能資産の詳細はこちら からご確認ください。
— 利息は実際に借入をした時間(1時間未満の場合は1時間として切上げ計算)に従って計算されます。
LTV
ローン資産価値比率(LTV)は資産借入のリスクレベルを見極めるうえで重要な指標となります。
LTV = 借入額 ÷ 担保資産価格
担保資産価格 = ∑(未払い元本 + 未払い利息 + 未払い遅延利息)
Bybitでは、次の3つのLTVを使用してリスク評価をします。
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初回LTV:初回LTVは、最初に借入可能な資産額を決定します。
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マージンコール LTV:現物アカウント若しくは資金調達アカウント(総合取引アカウントにアップグレードした場合)にさらに担保を預けるか、振替えるか、または借入れた通貨を返済するようリマインドする通知を、メール、SMS、プッシュ通知で受け取ります。
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強制決済担保率:LTVが強制決済担保率より高くなった場合、担保資産は強制決済され、借入額が返済されます。
— 詳細は LTVの比率と強制決済(暗号資産ローン)よりご確認ください。
暗号資産ローンの仕組み
BTCの価格上昇を見込んだAさんが、投資のための資金を必要としているとします。現在、Aさんは現物アカウントに30 ETHを保有していて、当面は売却したくないと考えています。この場合Aさんは、Bybitの暗号資産ローンを利用して30 ETHを担保として預け入れ、それに相当する額のBTCを借り入れることができます。
Aさんの借入パラメーターは次のとおりです。
価格:
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BTC/USDT: 20,000 USDT
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ETH/USDT: 1,600 USDT
交換レート:
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BTC/ETH: 12.5
初回LTV: 65%
計算式
借入可能額 = 担保資産価格 × 初回LTV ÷ (借入可能資産と担保資産の交換レート)
— 交換レート = 最終取引価格(借入資産) ÷ 最終取引価格(担保資産)
Aさんは、次の計算式に基づき、30 ETHを担保として預け入れ、1.56 BTCを受け取ることになります。
30 ETH × 0.65 ÷ 12.5 = 1.56 BTC
暗号資産ローン、マージン取引、機関レンディングの違い
暗号資産ローン、マージン取引、機関レンディングは、いずれも短期間の投資をしたい方向けのサービスです。3つの商品の主な違いは次のとおりです。