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ステラルーメン（Stellar - XLM）とは？

ステラルーメンは別名「ステラルーメンステラ」とも呼ばれ、国際送金に使用できるオープンソースプロトコルです。ステラはリップル（XRP）と同様のアプローチをとっていますが、その目的は銀行業務だけではありません。ステラは、組織、金融機関、個人に低価格で高速な分散型決済手段を提供することを目標にしています。 

ステラルーメンは、金融機関や中小企業間における高額取引の簡易化を目的としたオープンブロックチェーンです。金融機関同士の高額送金にSWIFTなどの送金システムを使用する場合、送金に平均して数日を要する上、こうした取引には通常複数の仲介者が介在するため送金手数料が高くなります。 

ステラのネットワークを使用する場合、仲介者を介さずにほぼ瞬時に決済ができる上、取引全体のコストも削減できます。法定通貨と暗号資産の垣根を越えた取引を可能にし、世界中のあらゆる銀行、決済プロバイダー、そして世界中の人々をこの決済プラットフォームでつなぎ合わせ、透明性の高い送金を実現します。 

仮想通貨XLM（ステラルーメン）とは？

XLM（ステラルーメン）は、ステラ決済ネットワークのネイティブトークンです。元々は、XLMのブロックチェーンネットワークであるステラと同じ名称で呼ばれていました。後に変更されましたが、暗号資産取引所では現在もステラとして表示されています。

XLM(ステラルーメン)の使用用途

XLM(ステラルーメン)は、ステラ決済ネットワーク内での送金に使用されます。暗号資産と法定通貨の両方の資産をXLMに交換し、ステラブロックチェーンを経由して送金することができます。XLMはネットワーク全体の中核として機能します。異なる通貨間の最適な為替レートを提供し、シームレスな国際送金を実現します。

XLM(ステラルーメン)を開発した人物は？

ステラの開発者は、Mt. Goxの創設者でリップルの共同創設者でもあるJed McCaleb氏とJoyce Kim氏です。2人は2013年にリップルを退職後、ステラを設立しました。2014年7月、Stripeから300万ドルのシード資金を調達し、正式にネットワークの立ち上げに至りました。

非営利団体のステラ開発財団から支援を受けているステラルーメンプロトコルは、世界中への金融サービスの拡大を目指す同財団の推進役としても機能しています。

McCaleb氏は現在、ステラ開発財団の創設者兼チーフ設計者として活躍しています。

XLM(ステラルーメン)の仕組みとは？

ステラルーメンの構造を理解するためには、まず以下の概念を理解する必要があります。ステラは国際送金システムであり、価値の移動手段としてXLM（ステラルーメン）を使用しています。つまり、ステラで決済をする場合、送金通貨はまず最初にルーメンに交換されます。その後、ネットワークを介してルーメンが送金され、ルーメンを受け取ると元の通貨に交換されるという仕組みです。

全ての取引はステラの台帳に記録されます。その際、コンセンサスメカニズムがブロックチェーン全体の整合性を常に保証しています。ステラの構造そのものは他の多くのブロックチェーンプロジェクトとほとんど変わりませんが、基盤となるプロトコルにはいくつかの特徴があります。以下、ステラの構造的特徴について詳しく説明していきましょう。

ステラの開発目的は「さまざまな通貨での取引を可能にすること」であり、そのブリッジとしてXLMトークンが機能しています。法定通貨や暗号資産に加え、独自の通貨をステラで送金することもできます。例えば、ステラネットワークを利用して航空会社のマイルや特典のポイントを交換、送金することが可能です。ステラはできるだけ割安な価格で取引を提供できるように、常に最適な為替レートを提示しています。

前述の通り、XLM(ステラルーメン)は円滑な取引と通貨交換を行うために開発されました。同時に、このネットワークは取引に対するスパム攻撃の防止機能も備えているのも特徴です。個々の取引はそれほど大きなものではありませんが、ステラへの大規模なスパム攻撃は、攻撃者には軽視できないコストリスクになります。また効率的なコンセンサスアルゴリズムにより、ネットワークは2～5秒ごとに更新されます。

ステラの取引処理能力は、テスト環境において、1秒間に数千ものトランザクション件数（TPS）を記録しています。ただし、個々のノードの性能と全体の利用率がこの数字に大きく影響するため、正確なTPSの数値を示すことはできません。Jed McCaleb氏はポッドキャストで、ステラネットワークは最適な条件下において4,000 TPSを処理すると述べていますが、開発者らもステラには少なくとも3,000 TPS以上の処理能力があることを確認しています。また、あるテストシナリオでは、ネットワークは10,000 TPSの処理を達成しました。

XLM(ステラルーメン)の価値とは？

上記で説明したように、XLMはブリッジ通貨として使用されます。この仕組みにより、ステラ決済ネットワークが機能します。ステラネットワークが便利であればあるほど、XLMの需要も高まります。このネットワークはさまざまなプロジェクトを提供しています。中でも最も代表的な商品として、「仮想通貨と法定通貨」、「仮想通貨と仮想通貨」の交換を提供するグローバルな資金交換ネットワークがあります。 

前述の通り、ステラネットワークは国際送金システムを運営しています。ただし、送金人から受取人へ直接送金が行われるケースはごく稀です。取引は通常、「スワップ」と呼ばれる一連の資産交換プロセスを経て、ステラ分散型取引所（SDEX）によって実行されます。SDEXでは、交換プロセス全体においてルーメンが重要な役割を担っています。つまり、ルーメンの価値はプロジェクト全体の成功に大きく関わっているのです。ステラが成功すれば、XLMの価格も上昇するというわけです。

XLMがネットワークに深く統合されていることも、XLMの価値を高めています。  もし将来的にステラが世界の金融市場で重要な役割を果たすようになれば、トークンの供給制限によってXLMの価格がさらに上昇する可能性があります。世界には銀行口座を持たない人々が数百万人おり、このような人々の潜在市場は10億ドル規模と言われています。ステラルーメンはまさにこのような市場での展開が期待されており、既にサービスを拡大しています。 

XLM(ステラルーメン)の特徴

ここでは、ステラプロトコルのユニークな特徴について見ていきましょう。

アンカー

アンカーは、ステラネットワークを保護する役割を担っています。アンカーはネットワーク内で信頼のおけるエンティティ（主体）であり、利用者の預金の受け取りやクレジットを発行する権限を与えられています。基本的なアンカーの役割は、法定通貨とトークン間で双方向のやり取りを仲介することです。

アンカーは法定通貨（USD、CNY、BRLなど）の預金を利用者から受け取り、その預金額と同等のデジタルトークンをステラネットワーク上で利用者に送ります。また、仮想通貨を仮想通貨以外の資産へ交換することも可能です。

低価格の取引コスト

取引手数料は、特に海外送金の場合、取引の混雑状況により非常に高額になることがあります。ステラの特徴は、取引手数料が1件あたりわずか0.00001XLMと低価格である点です。例えば、個人で100,000 XLM（14,000ドル）を送金する場合、取引手数料はわずか0.14ドルです。 

このように取引コストが低く抑えられていることで、国際送金決済でも自己資金を節約できるとして、ステラは利用者の間で高い人気を得ています。

ステラコンセンサスプロトコル(SCP)

ステラはセキュリティ対策としてステラコンセンサスプロトコル（SCP）を採用しています。SCPはネットワーク内の全てのノードの意思決定を制御し、悪質な業者によるネットワークの悪用を阻止します。

ステラの開発者たちは、15世紀オスマン帝国時代に実際に起きた問題に着想を得て、ステラブロックチェーンのプロトコルを設計してきました。1453年、オスマン帝国軍の将軍たちは、コンスタンティノープル（旧ビザンティウム）包囲の際に深刻な情報伝達の問題に直面しました。彼らは攻撃と撤退の命令を迅速に部隊に伝える適切な手段を模索していましたが、将軍の中には裏切者が少なからずいるため、情報を錯乱させる恐れから、なかなかうまくいかなかったのです。これをビサンチン将軍問題といいます。まさにステラプロトコルも、ビサンチン将軍問題のような事象が発生しても、全体として正しく動作できるように設計が行われました。この能力はビザンチンフォールトトレラント性（BFT）と呼ばれ、ネットワークプロトコルを概念化する際にはBFTが適用されます。

エラーがない全体的なコンセンサスにおいては、少数のビザンチンエラーを補償することができます。しかし、エラーが蓄積して許容範囲を超えるとすぐに臨界点に達してしまいます。SCPではBFTを遵守するためにさまざまなアプローチを行っています。例えば、SCPは連合ビザンチン合意と呼ばれる仕組みを基盤としています。この場合、ネットワーク上の少数のノード、いわゆる「クォーラムスライス」だけが、トランザクションの実行に合意する必要があります。これらのノードは過半数に達する必要があるネットワーク参加者を信頼しており、その結果、小さなグループでのコンセンサスを得ることができます。

XLM(ステラルーメン)の流通量は？

本稿執筆時点で、ステラの時価総額は約34億9600万ドル、流通供給量は249億6024万3363XLMです。これは最大供給量の500億180万6812XLMの約49.9％に相当します。ルーメンの流通量はステラ開発財団が規制しています。なお、XLMはマイニングできません。ステラネットワークは、アカウント間のコンセンサスプロトコルにより、安全性が確保されています。

ローンチ当初、ステラネットワークの総供給量は1000億XLMでした。このうち25％は、金融包摂の活動に取り組む非営利団体に譲渡されました。シード投資を行ったStripeはその見返りとして、総供給量の2％に相当する20億XLMを受け取りました。

XLM(ステラルーメン)の保管方法

XLMの保管には、ダウンロード可能なステラルーメンウォレットを使用し、モバイルアプリやPCで秘密鍵を保管することができます。また、ほとんどのハードウェアおよびソフトウェアウォレットがXLMに対応しています。ただし、もっと機能性の高いウォレットが必要な場合は、Bybitなどの暗号資産取引所のサービスの利用をおすすめします。

XLM(ステラルーメン)の購入方法

本稿執筆時点で、CoinMarketCapの時価総額ランキングにおいてXLMは34位にランクインしています。この流通量の多さから分かるように、Bybitを含む世界中のあらゆる暗号資産取引所でXLMを購入できます。 

BybitでのXLM(ステラルーメン)の購入方法

Bybitでは、次の方法でXLMを購入できます。

1. XLM(ステラルーメン)の現物取引ページにアクセスします。 

2. ページの左側の画面で取引ペアを選択します。XLMの場合、USDT、BTC、USDCの取引ペアの中から選択できます。

3. 注文の種類を選択します。指値注文、成行注文、条件付き注文のいずれかを選択します。

【指値注文】

1. 指値注文を選択します。

2. 注文価格を入力します。

3. XLMの購入額を入力します。

4. XLMを買うをクリックします。

5. 入力内容を確認したら、XLMを買うをクリックします。

6. ウェブページのアクティブ、またはBybitアプリの注文から注文の詳細を確認できます。

【成行注文】

1. 成行注文を選択します。

2. XLMを購入するために支払うUSDTの金額を入力します。

3. XLMを買うをクリックします。

4. 入力内容を確認したら、XLMを買うをクリックします。

5. 約定で注文の詳細を確認できます。

【条件付き注文】

1. 条件付き注文を選択します。

2. トリガー価格を入力します。

3. 成行価格または指値価格のどちらかを選択します。

1. 成行価格：注文価格を設定する必要はありません。

2. 指値価格：注文価格を設定する必要があります。

4. 注文の種類：

1. 成行買い：XLMを購入するために支払うUSDTの金額を入力します。

2. 指値買い：XLMの購入額を入力します。

5. XLMを買うをクリックします。

6. 入力内容を確認したら、XLMを買うをクリックします。

7. ウェブページの条件付き注文、またはBybitアプリのすべての注文→現在の注文から注文の詳細を確認できます。

詳細は、Bybit現物取引ガイドをご参照ください。